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■scraps #64
ゆっくり朗読実験
 その日、三園操は所属する吹奏楽部の練習に出ていた。担当の楽器はトロンボーン。現在は部員各員個々に自主練習の時間だった。渡り廊下で譜面台を前に練習する操。その脇では橘竜子が新書に目を落としていた。穏やかな時間だ。
 金管の音が途切れる。
 それに竜子が顔を上げた。
「たっちゃん、何読んでるの?」
「塚本邦雄の感幻樂」
「……錐蠍?」
「旱雁掏摸檻囮」
『森橇二人、鎖百合塵』
 と、竜子は本を閉じた。話題を変える。
「それで定期演奏会は再来週だったっけ?」
「うん。明後日その選抜なんだよ」
「ふうん。それで最近頑張ってたんだ」
 と操の額を撫でる竜子。それに操は照れ笑いを返した。
「明後日、私が受かったら演奏会聴きにきてくれる?」
「もちろん」
 答える竜子にやる気を奮う操。
 穏やかな午後。秋の迫る季節だった。
※音量注意,音声の作成にはSofTalk、再生にはDewplayerを使用しています。

 ……テキストは過去のスクラップから。しかしすごい手間がかかる。とくにゆっくりの調教がむずかしすぎる。イントネーション自力で調節とか。ゆっくり実況者さんとか、凝ってる人はすごいなあと思った。そんな感じ。


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