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■鳥居の赤色
 稲荷の目印といえば赤い鳥居と狛狐。
 まぁ、たいていの鳥居は赤であるような気がするが、ことに稲荷のその印象は強い。
 さてこの「赤色」。どうも陰陽五行説とかかわりがあるようだ。

 陰陽五行説というのは中国の道教の思想であり、万物万事は「木火土金水」という五つの要素から成っているという考え方。
 この各要素は互いに打ち消す/強めるという関係を持っている。そのあたりは下図を参照。
 ちなみに円が強める/星が打ち消す関係を示す。
五行相関図

 で、それぞれの要素は対応する色を持っており、
 木は青(あるいは緑)、
 火は赤、
 土は黄、
 金は白、
 水は黒、
 というかたちになる。鳥居の赤はここからきているらしいのだ。

 稲荷は狐につながり、狐の毛色は黄色。五行では土に対応する。まさに豊穣の神といったところか。そしてこの土は火によって強められる。火は赤に対応する、というわけである。
 このことから稲荷には赤を多用し、より強めようということ。

 あとその流れで稲荷が商売繁盛の神につながったともいわれている(土は金を生むゆえ)。

 それはそれとして。
 これが元になってるか定かではないですが、狐と赤の関連はほかにもあったりします。例えば人に化ける狐様のお召し物。
 名前の由来でふれた霊異記の狐女房は夫に別れを告げるとき赤い裳(も。腰巻式のスカートのようなもの)を着て現れ、大阪は松原のおよし狐は赤い笠をかぶり、姫路城の主、刑部狐は緋色の袴をはいていたといわれてます。
 ちなみに刑部とおよしについてはまた後で。


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