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fox.
■名前の由来とか
 結構そういうほうには有名な、というかポピュラーな話らしい。日本最古の仏教説話集、『日本霊異記(823年)』に記された一説の異類婚姻譚に由来しているといわれている。以下そのお話の大体。
美濃国(岐阜県)大野郡のこと。ある男が、広野で一人の美女に出会い、結ばれて子を成す。しかし、実はそれは狐が化けた姿で、結局犬に吠えられて正体がばれて野に帰ってしまう。しかし夫は狐に
『なんじ我を忘れたか、子までなせし仲ではないか、来つ寝(来て寝よ)』
と言った。
で、この「来つ寝」から「きつね」ができたという。
 ちなみに漢字についてはこれより後に中国から渡ったんで、単純に訓が当てはめられただけ、であろう。

 訂正、及び追記――2003/07/23
「ちなみに漢字については〜」の一文は全く根拠無く記してしまいましたもので、我が不徳、その無責任さをここにお詫び申し上げます。

 で、問題の漢字の伝来時期ですが、諸説ありはっきりとしていないようです。とまれ『古事記』の成立が西暦712年であり、これは漢字で記されているため、これより100年も後の世に漢字が無いわけはない。加え霊異記成立時期には既に万葉仮名もできていた、という点からあの一文は誤りであることは明白なわけで。因みに万葉仮名で「きつね」は「支都禰」と記す。

 それで漢字の「狐」について。中国語で狐を訳したところ「狐狸」と出ました。これより、やっぱり対応する語に訓を当てたものと考えられます。(きつね=foxと同じ原理。因みに狸はそのまま狸と訳されました)


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