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fox.
■続・名前の由来とか
 名前の由来で霊異記の説話が狐の語源となっているという説を紹介したが、その他にも語源説がある。

 その一つが、鳴き声の「キツ」に由来するという説。「ネ」は助詞、あるいは尊称・愛称の接尾語。あわせて「キツネ」。

 いまでは「コンコン」と鳴くのが当たり前だが、古い文献には「キツキツ」とか「クツクツ」と記されているそうだ。「コンコン」は江戸以降だとか。でも鎌倉初期写とされるある文献には「コウコウ」と記載されている。さらに十二世紀初期(平安時代末)成立の今昔物語集の説話にも鳴き声は「コウコウ」と記されているらしい。むう……。

 あとは「キ(臭)・ツ(助詞)・エヌ(犬)」の転だとか、黄猫{キツネ(コ)}からだとか、体色がいつも黄色いところから「黄恒(恒は恒常の恒、常の意味)」とか、息を切らさずに逃げることから「息常(イキツネ)」の上略とかとその語源は豊富である。


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