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■アイヌな狐
 狐といえば北海道。というわけでアイヌ語で狐はどういう風に呼ばれるのか?

 まずそのまま狐を意味するのは「シュマリ(sumari)」。あるいは「スマリ」とも。アイヌ語にはサ行とシャ行の区別がないようなので、どちらでもいいらしい。

 「ケマコシネカムイ」という神としての名前もある。
 なんらかの信仰があったかどうかは調べていないが、アイヌの宗教観は全霊主義的なものだったように思えるので、このようなものがあっても不思議ではない、と思う。
 彼らにとって自然そのものが神だったらしい。

 あと「チロンヌプ」というのも。調べたところ、こっちの方が日常的に用いられていたような感がある。
 これは文章が単語化したようで、分解すると「チ=我ら、ロンヌ=殺す、プ=もの」。これは「我らが殺すもの」ということになるらしい(アイヌ語には「が、を、に」にあたる語が存在していない)。

 ついでにこのチロンヌプも「チロンヌプカムイ」と神格化されている。またこのチロンヌプカムイは神話に主人公として登場することもあったようだ。ちなみに黒狐のカムイは特にシトゥンペカムイと呼ばれる。

 たいした危険もなく、狩猟対象として身近な存在だった狐。アイヌ人もキツネをずるがしこく、悪知恵を使って人を騙し、また少し間が抜けていて人に騙し返されるような生き物だと考えていたらしい。この感覚はどこでも共通しているようだ。

 ネタ、情報提供:大和さん


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